今日の一言:8(チェーホフの銃)

5月中旬から末となると博士課程の学生または博士課程進学を希望するM2の人は「学振」の申請書を書く。私も例によって準備をしている。

その申請書を書いてる中で、ふと感じたこと(思い出したこと?)があるので書いておく。

チェーホフの銃のことである。

ロシアの劇作家アントン・チェーホフは言った。

『物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはいけない』

すなわち、物語の中に、必然性がない小道具は持ち出すなということである。このことは研究計画の申請書にも通ずるなと感じた。もっとも申請書の場合はそんなに複雑な仕掛けや回りくどいことをする必要はないが、自らがやってきた研究内容を物語として描くという意識を持つべきでは?となんとなく考えた。

その際、苦労話とか回り道をしてきたということは多く語るべきでない。辿ってきた道を振り返って、最短距離で必要な事項を端的に説明し、今後どういう計画で進めていくのか記述する。なんとなくそんなことを考えた夜中であった。

ちなみに「チェーホフの銃」は村上春樹の小説1Q84で知った。もう読んだのは10年近く前なので、細かいことは忘れた部分が多いが、ヒロイン青豆がヘックラーコッホ社製の銃を手にした際に、このチェーホフの銃の話があったことだけはなぜか今でも覚えている。